都市環境の高密度化に伴い、住環境も決して快適とはいえないのが現実です。では、住まいづくりでは、未来に向けて、何を標榜していけばよいのでしょうか。ピカピカ光り、一見衛生的に見える住まいも住んでみるとさまざまな問題をはらんでいます。住まいに潜む化学物質などの問題はますます深刻になり、抵抗力の弱い子どもたちや老人を中心にアレルギーやアトピー、呼吸器系の疾患が増えています。それらの問題を無垢の木の家が解決してくれることは、従来からよく知られていました。
しかし、木という素材を住まいに持ち込むことだけでコト足れりとするのではなく、無垢の木材を多く用いた住まいが、大都会に「小さな森」をつくることにもなると私たちは考えています。木が環境に与える特性をもっと大切にする。こうした発想がこれからの時代に必要なのではないでしょうか。
日本人の生活に根ざして培われてきた「匠の技」や「軸組構法」にこだわり、日本の住まいの持つ普遍性を大事にしながら、未来に生き続ける家を実現するのが<青ヒバの会>の住まいの「カタチ」であり、 「家にて森に住む」は<青ヒバの会>の住まいづくりの基本コンセプトです。 |