外壁:
標高1800mの万座温泉に大浴場を作りました。
夏はとてもさわやかですが、冬は-15℃にもなり、積雪も2.0mを越えることがあります。
風雪の厳しい地での外壁材にはやはり天然の杉や赤松、そして青森ヒバが適しています。
産地から市場を通さず直に現場へ納入するネットワークで安く、確実に使用できます。

バルコニー・デッキ材:
腐りにくい青ヒバはデッキ材として優れています。
窓枠や手摺などの造作においても加工しやすく、手ざわりがなめらかです。

外構:
大自然の中の外廻りには美しく古びる天然材が緑の中でひときわ映えます。

屋根架構組を表す:
雨の多い日本の木造建築には屋根架構に様々な工夫がある。近年では、天井を貼って隠す例が多いが、匠の技の見せ所なので美しく表現したい。
屋内では吹板の大きな空間になり気持ちが良い。
無垢の素材を見せて、やさしい室内に仕上げると、入浴客は開放感に包まれる。

内壁:
水廻りに青ヒバを使い、杉の厚板を内壁に使用すれば、香り良く入浴前のアロマテラピーを楽しむ前室になっています。

浴場内部:
源泉かけ流しのイオウ温泉は、時の経過と共に木部が黒ずみますが年中無休ですので、素材の強度が重要です。青ヒバでつくった浴舟は強度もあり、加工性も高く15年以上使っても腐り難く安心です。

洗い場床板:
滑りにくくするため、青ヒバの厚板を二重に貼って上貼りでは25mmの間隔をあけました。

丸太架構梁:
赤松丸太の梁を湯舟の上に手キザミで架け、野趣味ある大浴場に設えました。素材は全て国産材で、現地加工します。樹齢100年以上の無垢材を無駄なく使い長期の使用に耐える設計仕様です。

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