青ヒバの会

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介護室と趣味室のある家 国分寺市T邸(2015年9月竣工)

2016年 1月 29日|

T邸はお父さんの代に建てられた住宅を建て替えて、耐震に関する不安を解消すると共に、高齢化により体の不自由さが目立ってきたお母さんの為に、介護が行き届く住まいにする事が計画の一番の要旨でした。また、ご自身が趣味として始められたそば打ちが心置きなく出来、友達と楽しむ趣味の空間が欲しいこともありました。

敷地は国分寺市の駅に程近い住宅地で、敷地158.2m²、建坪は100.9m²の住まいです。近くには武蔵野丘陵も広がっています。
幸い、地盤調査の結果、土地の素性は良く地盤改良の必要はありませんでした。が、市より遺跡が埋設していないのかの確認があり、それから基礎工事に入りました。構造材は青森ヒバ、内装材も青ヒバ、杉、などを使用し、ペットのワンちゃんのため、床は堅木の無垢材を使用した100%国産材の住まいです。
自然光の入る明るく介護のしやすい住まいをお望みなのでしたので、1階のお母様の介護室とバリアフリーでつながるリビングダイニングキッチンは吹き抜けています。そして手摺の付いた廊下でつながるパウダールームにはトイレ浴室がセットされました。玄関わきにはそば打ちが出来る趣味室も設けました。

2階は娘さんのプライベートルームなりますが、1階の様子が解るように、下の階を見渡せる全開口の障子窓を取り付けました。
近隣(両隣にアパートが建つ予定)との視線を遮る意味で、吹抜に明かり取りの窓を設け、越前の和紙屋さんに、光は通すが中は見えない文様入りの特注和紙を貼りました。光を通すと底模様が様々な陰影を投げかけてくれます。
長寿社会を迎えて久しいが、機能優先だけではなく、老親と楽しく明るく住む工夫を盛り込んだ家になりました。お母さんの介護室の南窓からは、旧宅の想い出が宿る柿の木を残しました。結果として夏の日差しをさえぎり、冬の陽だまりを取り入れる事が出来ました。

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