大屋根と大黒柱
千葉県船橋市郊外に立地するH邸は税理士さんのお宅です。通常は日本橋にある事務所へ通勤されていますが、毎月発行する税務情報の機関誌への執筆と編集のため在宅ワークになる日々も多い。そこでオフィスとは違う意味で集中できる環境がほしい。
建物を高床式に
家族は御夫婦と長男、愛犬のラブラドールである。それぞれの寝室と家族が一堂に会するリビングダイニングを中心にした家づくりである。しかし大きな問題があった。南側に巾4.0mで接する道路の向う側は約2.0mの崖になっており、そこに約6.0mの2階建の隣家がそそり立っているのだ。普通に建てた場合太陽の光は西陽しか望めないのだ。そこで提案したプランが別添の図形の構造軸組の四角い間取りで南西の一隅をカットさせた建物を高床式にした。
太陽の光が終日ふりそそぐ家
住居中央にオープン階段を設けて続くリビングダイニングを吹抜けにし太陽の光は夏冬に関わらず終日ふりそそぐ家になった。むしろ直射光をコントロールするため南西方向にある全ての窓は青ヒバのタテ格子を巌め殺しにした。そして囲型構造の中央の柱4本は施主の希望もあり300角にし、耐震対策も盤石な家になった。